日々生きるためにはカロリー、熱量が必要です。眠っていても、心臓や内臓は休むことなく働いています。それを動かすためのエネルギーが必要です。体型だけを気にして断食ダイエットをすると、必要なものを動かすためのエネルギーが不足します。いわゆるガス欠状態になると、命の危険もあります。
成人なら1日2000カロリー必要
ただ横になっているだけでも1日に1000カロリー程度は消費すると言われます。一般的な成人が働いていれば、男性で2500カロリー、女性でも2000カロリーは必要です。それが不足すると、疲れやすくなります。
栄養摂取量が足りないと、生きるための優先順位を基にカロリーが分配されます。もちろん第一は心臓や脳です。無理なダイエットをすると筋力が衰えたり、骨がもろくなる、貧血になる、病気に罹る条件が揃います。
熱量が足りないと冷え性になる
カロリーは熱量の単位です。その名の通り、身体の熱を作っています。生きているとは、筋肉において、摂取した栄養を基に熱を生み出すことです。この熱が足りないと、冷え性など体調を崩す原因になります。
女性に冷え性が多い理由は、男性に比べて筋肉量が少ないからです。断食ダイエットをすると筋肉が十分にできません。そのため熱が作れなくなる、身体が冷える、悪循環に陥ります。
体温が低下すると免疫力が下がります
カロリー不足で最も心配されることは、熱を生み出せないため体温が下がることです。たった0.1℃下がっただけでも、代謝に影響します。つまり代謝に働く酵素は、正しく機能する温度域が決まっているからです。
代謝力が衰えると、免疫力も低下します。風邪を引きやすく、かつ治りにくくなります。アレルギーも悪化しがちです。体調がすぐれない原因は、カロリー不足のことも多いです。
断食ダイエットは危険です
断食ダイエットは体調を崩す原因になるので危険です。単に痩せるだけではなく、身体の大切な部分の働きを衰えさせます。感染症に罹りやすくなったり、最悪は命の危険もあります。
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